こんにちは! 三根正です。
現代生活での近視リスクを考えた時、スマホなどのデジタルデバイスと上手に付き合う事が重要です。
勉強やスマホなど、30cm以内の距離をみて作業する事を「近業」といいますが、まず意識するべきなのは、手元を見るときの距離(視距離)です。
そして、姿勢など視距離の習慣づけは、特に幼児期~小学校低学年がとても大切です!
なぜなら、近視の増加については、近視発症の低年齢化も問題となっているからです。
近視は低年齢であるほど年間あたりの進行が早く、いったん発症すると17歳頃までは進行が止まりません。10歳以下の低年齢で近視が発症する事は、近視が強度に至ってしまう危険性が高い事を意味します。
特に20cm以内の近業となると、近視進行リスクは更に数倍となるため、姿勢は非常に重要です。
スマホの視距離は従来の本などと比べて短いため、無意識の内に20cm以内になってしまう事が多いのです。
何よりお勧めしているのは、可能なら家のテレビに接続して、テレビ感覚の距離で見る事です。スマホもタブレットも1~2mのケーブルを用意すれば、切替え時の画面操作もできますし、ニンテンドースイッチは、コントローラーを外して遊ぶ事も可能です。
動画やゲームは手持ちだと、何度も注意しても、熱中して徐々に視距離が近くなりますし、テレビ画面なら、親も状況を把握しやすいため、ぜひお勧めです。
テレビ接続が難しければ、食卓などで座って、画面(できればスマホよりも、少しでも大きいタブレット)を、机の上で自立させて見るようにしましょう。
とにかく、常にデバイスを手に持っている状況を、可能な限り避けたいのです!
もちろん、寝転がるより座って見るなど、視距離をキープしやすい姿勢も大切です。
ちなみに、海外では内蔵アプリによって、視距離が40cm以内に入った場合に、自動で画面が暗くなる機能や、周囲の明るさを計測する機能が開発されています。
日本は近視の研究は世界有数ですが、近視予防の大規模な取組みは、まだまだ始まったばかりであり、それぞれが子供達の目を守る意識を持つことが大切です。
まとめとして、まずは幼児期から視距離をなるべく離す工夫をしましょう。
20cm以内には絶対にならないよう、そして環境を整えて30cm以上にできるよう、親子で上手に付き合っていきましょう。
(次回は、目の休憩の仕方について書きたいと思います)